[SDGsな取り組み40]02 草木のごみを減らし再資源化 中城グリーンリサイクルセンター
2023/04/0102 草木のごみを減らし再資源化 中城グリーンリサイクルセンター
中城グリーンリサイクルセンターの代表社員、高嶺久さんが手に持っているのが公共や家庭から受け入れた草葉で作った腐葉土堆肥「地力」。その後ろにあるのは、同じく木の枝でつくったまき
道路や公園、家庭の庭などから出る刈り草や樹木といった有機性廃棄物を受け入れ、再利用する事業を展開している中城グリーンリサイクルセンター。同センター代表社員の高嶺久さんは「焼却されることが多い草木を再利用することで、ごみの減量・再資源化につなげ、循環型社会の構築に寄与することを目指しています」と話す。
高嶺さんは農業に携わった経験を生かして、受け入れた草葉で作った腐葉土堆肥を商品化した。堆肥は、集められた草葉に米ぬかや廃糖蜜を混ぜて作る。米ぬかや廃糖蜜といった精米や製糖の際に生じる副産物をうまく活用している。
また、木の枝や幹からキャンプ用のまきや木質チップを作り、形のいいものは木工用の木材として販売している。高嶺さんは「集められた木の中には三線の材料になりそうな黒木(琉球黒檀(こくたん))や工芸品に使えそうなサクラの木が見つかることも。県民に活用してもらいたい」と笑顔で話す。
今後も商品の種類を増やしていく予定。高嶺さんは「沖縄のような島しょ地域は物資の輸送にも膨大なコストがかかっている。再利用できるものは地産地消して環境負荷を抑える一助になれば」と思いを語る。
中城グリーンリサイクルセンター
電話=098・895・1866
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